日記

海外在住でも妊娠しても、その気持ちは簡単に割り切れるものではないなら好きでいよう。

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はてなブロガーのくせに、はてなダイアリーやはてぶエントリーは滅多に読まない。

たまたま見かけてしまったエントリーを読んで、心に刺さってしまった。

 

詳しくは元記事参照なのだけれど、

とあるアイドルの追っかけしてたが妊娠で卒業せざるを得なくなり辛い。という話。

この気持ちすごく理解できると思ったので、この記事を1時間ほどで書いてしまった。

私は旦那の駐在でタイに4年住んだ。

それを機にライブは5年半くらい行ってない。

テレビ番組も観れなくなり、曲やPVすら購入ができなくなった。

「海外駐在で一番辛かったことは何ですか?」と聞かれれば「ファンをやめたことです」と答えたいレベルで辛かった。

という、一般人からしたら意味がわからない話をします。

約10年ポルノグラフィティオタクでした

高校生の頃にハマり、大学生で初ライブ、社会人になってからは年数回遠征も行ってた。

もちろんCDとDVDはほぼ持ってて、テレビやラジオもチェックしてた。

私が最後にライブに行ったのは5年半ほど前。

その時は「もうこれで最後でいいや」と思っていた。

海外在住オタクにとっての壁

テレビが観れない

言われてみれば当たり前ですが、海外ではNHKワールドプレミアム以外の日本語番組は観ることができません。

今はネット配信があるから便利…ではない。

Youtube・ネット配信が観れない

日本にいると全く感じないでしょうけど、海外から日本の番組コンテンツを観ようと思うと規制ばかり

ほとんどの配信アプリは使えず、Youtubeでさえも「海外からはこのコンテンツは観られません」ばかりなんです。

公式PVはほとんどそう。海外進出に熱心なアーティストのPVがかろうじて観れる程度。

公式HPの小さいウィンドウすらPVを観せてくれなかった。

もちろん曲購入もできない

当時、海外からポルノの曲を購入する唯一の方法がMoraというソニーの配信サイトのみ。これは日本でもそうでした。

我が家はiTunesで統一していたので使いたくありませんでした。

ソニーミュージック所属のアーティストは結構いるのですが、2013年までiTunesで配信されてなかったんです。

ジャニーズは今も配信してないから、探せばまだ配信が解禁されていないアーティストはいるのかも。

海外から日本でしか観られないテレビを観る方法も、Youtubeや各種配信アプリを観る方法もあるといえばあるんです。

海外のオタクのみなさんは多少そういう方法で観ているわけですが、

私は公式にお金を落として音楽を聴きたいし、配信を観たい

テレビやアプリは無料?いやいや、広告料で賄ってるんですよ。

その広告は日本向けだから海外で観たところで意味が無いのです。日本の商品買えないもの。(厳密には日系スーパーなどで買えないわけではないという話はさておき)

アーティスト・アイドルというのはお金を落としてもらうファンがいてなんぼの世界です。

ファンがお金を払うことで彼らはいいコンテンツを生み出してくれる。

今までその曲に励まされたからこそ、私はこれからもできる範囲でお金を払いたいと思っていた。

海外からでも「無料で聴きたい・観たい」と言っているわけではないのに、公式に聴く・観る方法が無い。

この状態は公式に「お前に好きになってもらわなくてもいいから!」と言われているようで悲しかった。

iTunesで解禁されてからも、この気持ちが邪魔してここ何年かの曲はあまり聴けていない。

何も悪くないのに友達を恨んでしまう

友達がSNSで「Mステ観た!」とか「新曲いい曲だね」「次のライブ当選した!」とか言っているのを見ると非常に辛かった。

私もMステ観たかったし、新曲聴きたいし、ライブ行きたかった。

なぜこの国に来てしまったのか?と何度も考えた。

人生の半分以上好きだった趣味だから、簡単に捨てられなかった

帰国したらライブに行けた…かもしれないけれど、曲もPVも聴けない状態でライブに行くのも辛かった

唐突に趣味を奪われた恨みは深い

一般人からしたら意味がわからないだろうけれど、何のために生きてるのか分からなくなった

日本に帰って来れば?

ポルノのライブに行きたいから帰る!なんて言えないでしょう(笑)。

分かっていた事実とはいえ、想像以上に辛かった。

自然にフェードアウトできればよかったのだけれど、このように強制的に絶たれてしまうのは辛いし、人間割り切れるものではないんです。

解散とか引退ならまだよかったのかもしれないけれど(いや、しないでください)。

完全に吹っ切れたのは子供のおかげ

タイでしかできない生活を全力でやる方向に切り替わってから、やっと立ち直れたと思う。

この醜い感情から完全に吹っ切れたのは、1人目が産まれてから

子供が産まれると、今まで好きだったものが本当にどうでもよくなった。

気づいたらブログ書いて、毎日子供の写真を撮ることに興味が湧いた(笑)。

どうかこの増田さんにとって、子供がアイドルに変わる癒しになるか、別の趣味が見つかるか、細々と追っかけを続ける方向で落ち着くか、いい選択ができますよう。

そもそも、子供がいてもできる範囲で追っかけしてていいんだよ。ここは日本なんだから。

きっとこの話をできたのは新しいアルバムを聴いて、ようやく気持ちが復活したから。

今は中学生くらいになった子供と一緒にポルノのライブに行くことが夢。

その前に子供もオタクになってくれるだろうか?中学生男子が母親とライブなんて行ってくれるだろうか?

世界一可愛いこの2歳児が、10年後「うぜーばばあ」と言わないことを祈る私です。